シェルブールの雨傘


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aシェルブールの雨傘

「よう降るなー・・・」
「こんな雨の日にはあの頃観た映画を思い出すんだ」
「あの頃って?」
「中学生だったか、高校生だったかな…学校にも行かずにな
映画ばっかり観ていたんだ」
「不良だな、それでどんな映画だ? ゴジラか次郎長三国志か?」
「ちがわい! シェルブールの雨傘とか、ヒマワリとかな高尚な映画だ」
「何だそれは?」
「知らんのか情けないなー・・・ 主演がカトリーヌドヌーヴとか
ソフィアローレンとか、いい女だったなー」
「えらいませとったんやなー・・」
「それで学校はどうしたんだ?」
「家に電話がかかってな、ずっとサボっていたのが
ばれて親に大目玉だ・・・」
「わしも親父にボコボコにやられたことがあるで」
「バスの車掌に一目ぼれしてな家までついていったとかでな」
「懐かしいな、あの頃がま口を持った車掌がいたなー」
「そんな話を今のやつらに云っても通じんぞ」
「わしらの心の中にしまっとこうぜ」

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公園で駆ける子供


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a公園と子供

「やはり子供はいいな元気で・・・」
「さっきからずっと走っているぞ」
「あいつらはエネルギーが余っているんだ」
「まさにおれたちが失ったものだな」
「そうだなー、元気な声が気持ちいい」
「しかし近くに保育園ができるのを反対する人もいる」
「子供は国の宝だぞ。何を考えてるんだ」
「子供の声を嫌う人だっているさ」
「あーあのエネルギーがわしは欲しい!」
「もし子供の頃に返れるならへそくりを全部やってもいい」
「そしたら・・ひねた子供ができるだろうなー」
「そこは上手くやるさ」

あおだも


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aあおだも

「見ろや、あおだもだ」
「あれがそうか。野球のバットになる木だな」
「そうだ。弾力性と反発力に優れているからスキー板とか
ラケットにも使われるんだ」
「相変わらずよく知ってるな」
「更に言うと利尿作用ががあるから漢方薬、更に、更に
付け加えればだな染料にも利用されるのだ」
「おみそれしたな。なんでそこまで知ってるんだ」
「いつもこの道を通るだろ、それをみ越してwikipediaで
調べておいたんだ」
「汚ねー! いつも自慢そうに言うから相当な物知りと
感心してたんだ」
「珠磨かざれば光無しというてな、人間、日々の努力が大切なんだ」
「まーそうだけどよ。そんな雑学が役にたったことがあるのか?」
「全くないなー、家じゃあうるさいって嫌われるんだ」

下手なことは云えないのだ


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夏のバッグ1

「お前んとこのかみさんは何かやってるのか?」
「おう、婆さんは踊りに狂ってる」
「日舞に、社交ダンスに、フラダンスだ」
「うちのは合唱だろ、それに大正琴だ」
「うちのは手芸にリメイクに卓球だ」
「この間も徹夜で作ったって夏用バッグを見せられた」
「バックばかり作ってどうするんだと思ったが、素晴らしいって
褒めといたんだ。これでも気をつかうんだ」
「やはりババアの方が長生きしそうだな」
「それでいいんだ、そのうち俺たちはよいよいになって世話になるからな」
「そうだ、下手なことは言えん」

吹けば飛ぶような人生


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a吹けば飛ぶような

「ところでお前は墓をどうするんだ」
「墓か、おれは何処でもいいんだが田舎の墓に入るんだろう」
「わしは婆さんと二人だからなどうするか決めんとあかん」
「そろそろそんな事も考えんといかんな」
「終活か?わしは少しずつやっとるで」
「遺言やら身辺の整理はいろいろあるんだ」
「嘘言え! お前のかみさんが言ってたで」
「えっ!」
「何もせん、頼りにならんって」
「ばれたか・・・ いずれやらなあかんのだが捗々しくないんだ」
「今のは嘘だ、安心しろ」
「振り返ると俺の人生って吹けば飛ぶようなものだったな」
「なんだ、しんみりして。 たいていそうだろう」
「そんな事は全然気にする必要ないんだ」
「そうかあ?」
「そうよ、人間は生きてるだけで大変なんだ。ここまで生きてた
事だけでも称賛に値する。だからお前は大したものだ」
「ふーん、お前って立派だなあ」
「思ってないことを他人に云ってみたかっただけだ」
「クソー!」


この世に爪痕を残すのだ


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「カキツバタも終わりだな」
「花の命はいつかは終わるのだ」
「・・・とかなんとかおっしゃって、貴方のお口の上手い事・・」
「何なんだその歌は?」
「だけど何だかそわそわするのー」
「いつの歌だそれは?」
「昭和10年代の歌だ。そう昔ではなかろうが」
「ついていけんな」
「よく聞けお前ら!」
「何だ偉そうに」
「わしらは好き好んで長生きしてるのではない」
「だったらさっさとあの世に行けよ」
「困ったやつらだ」
「言い出したのはお前だろうが」
「わしはこの世に爪痕を残すためにあえて生きておる」
「そうなんか?」
「さりとてとび抜けた能力を持たずに生まれた」
「そりゃあ藤井少年のようにはいかんだろう」
「だから悩んでおる・・・」
「・・・・・・」

梅雨でも歩くのだ


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a荒地花笠

「やっと梅雨に入ったようだな」
「こんな日に歩くやつの気がしれんな」
「お前もじゃろうが」
「これも鍛錬だ。長生きして国から税金を取り戻すのだ」
「あーあ、靴の中が濡れてしまったぞ」
「後でコインランドリーで乾かせばいいだろ」
「靴を入れるのか?」
「お前何も知らんな。靴専用があるんだ」
「へえー」
「おい君達、あれは何か知ってるか?」
「お前の蘊蓄は聞き飽きた」
「でもいいや、云えよ」
「あれは荒地花笠というんだ。川辺に繁殖する雑草だ」
「ここから見るとけっこう綺麗じゃないか」
「近くで見ると小さな紫色の花を沢山つけているんだ」
「まあ勉強になったが、それを知っていい事があるんか?」
「飲み屋のママに教えてやれよ」
「そうか、やった!」
「こいつ本気にしてるぞ」

歩けばいい事がある


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a花壇

「こんにちは、お元気ですね皆さん」
「いやー、ははは」
「いいお天気てすね」
「おい俺たちに声をかけてくれたぞ」
「綺麗な奥さんだな!」
「淡島千景みたいだったな」
「あれはおれを見て云ったんだ!」
「ばかいえ、ワシだ!」
「君達、その顔でよくいうな。ぼくにきまってる」
「その年でぼくって云うな!」
「何を!これでも若い時には紅顔の美少年と言われたんだ」
「それがこれか?」
「お前らずっとやっとれ!」
「男はいつまでも男を忘れちゃいかんのだ!」
「そうだ! 何が悪いんだ」
「しかし歩くといい事があるな」
「うん」
「意見が一致したな」

クレマチス


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クレマチスb


「紫陽花は日本が原産で欧米で流行ったんだ」
「ふーん、じゃあクレマチスは何処から入って来たんだ?」
「知らんなー」
「クレマチスは英語だが日本じゃテッセンとかかざぐるま
とかいって昔からあったそうだ」
「よく知ってたな」
「婆さんから聞いたんだ」
「うちの孫は英語がペラペラだ」
「何だいきなり、また孫自慢か}」
「最近は小学校でも英語の授業があるからな」
「わしらは結局英語は全然ものにならなかった」
「教え方が悪かったんだろう。馬鹿文部科学省のせいだ」
「理屈を重要視するからな。グラマーとかいってさ」
「日本の教育ではグローバルな人間は育ちにくかろう」
「外国では小さいころから自分の考えをちゃんと主張できる
人間を育てるそうだ」
「ふーん、小生意気なガキが多いいんだろうな」
「どっちがいいかな?」
「そらー孫は可愛いほうがいい」

てんとう虫さまのお通りだ


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aてんとう虫の行進だ

「オラ、オラ、てんとう虫様のお通りだ!」
「全員ついてきてるかー?」
「隊長!何処まで行くんですか?」
「馬鹿者!きまってるじゃないか」
「我々のテリトリーを我が物顔で居座る爺たちの偵察だ」
「今日も来てますかねー?」
「爺さん達は暇だから絶対に来る」
「あっ隊長、一匹滑りました!」
「気をつけろ、てんとう虫が転倒したなんて洒落にならんぞ!」
プロフィール

シンとケイ

Author:シンとケイ
年寄ゴジラへようこそ!
年年歳歳花相似
歳歳年年人不同ということ
で残り時間を有効に
とばかり夫婦揃って好きな
事をして過ごしています。
家内は手芸、リメイク、旅行
私は水彩画、ウォーキング、
自炊.それと
オリジナル小説作成等を
やっています。
どうぞよろしくお願い
いたします。

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