新境地を得る




a貧乏性

「わしは部屋の隅にいくと居心地がいいんだ」
「貧乏性だなあ」
「それにできれば陽が陰って湿気がある方がいいんだ」
「それじゃあ幽霊みたいじゃないか」
「そうだ、男なら堂々と部屋の中央にデーンと座っとれ」
「まあまあ、かっては俺もお前と一緒だったんじゃ」
「それでそれで?」
「これではいかんと一念発起してな、ついに新境地を得た」
「ふんふん、どうやったんだ教えてくれ」
「一日に1㎝ずつ部屋の中央に寄る努力をしたんだ」
「・・・・・・・」
「するとどうだ、ついに壁から50㎝も離れる事ができたのだ」
「それを新境地と云うかなあ」
「そうだ、新境地とは一皮むけたとか長足の進歩した時に
使うんだぞ」
「何をいう、未知の領域に足を踏み入れたんだぞ!」
「ケッ、どいつも情けない奴らだ。俺はいつも真ん中にいる」
「真ん中で何をしているんだ」
「そ、そりゃあテーブルを拭いたりいろいろあるだろう」
「・・・・・・」

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プロフィール

シンとケイ

Author:シンとケイ
年寄ゴジラへようこそ!
年年歳歳花相似
歳歳年年人不同ということ
で残り時間を有効に
とばかり夫婦揃って好きな
事をして過ごしています。
家内は手芸、リメイク、旅行
私は水彩画、ウォーキング、
自炊.それと
オリジナル小説作成等を
やっています。
どうぞよろしくお願い
いたします。

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